電力自由化以降、多くの企業が新電力へと参入しています。大手通販サイトで有名な楽天も『楽天でんき』の名前で新電力を供給しています。
楽天と言えばの「楽天スーパーポイント」が貯まる・使えるシステムを採用していることから、楽天ユーザーの間では特に話題になっていますね。
本ページでは楽天でんきの評価ポイントやデメリットなどを紹介していきます。
楽天でんきとは?
楽天でんきは名前からも分かるように、通販サイトで有名な楽天の新電力です。もともと楽天は「まちでんき」の名前で新電力を提供していましたが、2018年10月からはサービス名を「楽天でんき」へと変更しています。
特徴としては「基本料金0円のシンプルなプラン」や「楽天スーパーポイントが貯まる・使える」といったもの。特に楽天カードを所有している人なら、そこそこの勢いでポイントが貯まるためお得感が強いですね。
楽天でんきの評価ポイントやデメリットについては下記で詳しく紹介していきましょう。
楽天でんきの評価ポイント!
まずは楽天でんきの評価ポイントを見ていきましょう。
楽天スーパーポイントが貯まる!
楽天と言えば「楽天スーパーポイント」ですよね。楽天でんきの利用でも楽天スーパーポイントは貯まります。
貯まるポイントの量は200円につき1ポイントですが、楽天カードで支払う場合は追加で100円毎に1ポイントが付与されます。
つまり、楽天カードで支払うなら200円につき3ポイントも貯まるわけです。毎月の電気代が1万円なら150ポイント。これが年間だと1,800ポイントにもなるわけですから、馬鹿にできませんよね?
貯まったポイントで支払える!
電気代の支払いで貯まった楽天スーパーポイントを、そのまま電気代の支払いに充てることも可能です。そのため、楽天でんきに切り替えたいものの「楽天の通販サイトはあまり使わないし、ポイントの使い道あるかな…?」と不安になる必要はありません。
一応は「50ポイントから利用可能」といった制限があるものの、最低200円で1ポイント貯まることを考えれば、50ポイントくらいはすぐに貯まるでしょう。
1度設定してしまえば、毎月自動的に同じポイント分を利用できるシステムもあるため、貯めっぱなしで忘れてしまうことも無いと思いますよ。
なお、楽天のショッピングで貯めたポイントを電気代に充てることも、もちろん可能ですし、基本は期間限定ポイントも使用できます。楽天でんきと契約することで、なかなか見つからないポイントの消費先を見つけることもできそうですね。
ポイント付与のキャンペーンも実施中!
2019年11月現在、楽天でんきでは「エントリー不要!2,000ポイントプレゼント!」といったキャンペーンを実施しています。
これは楽天でんきに申込み、契約期間が3ヶ月以上になった人を対象に2,000ポイントを付与するものです。
この手のキャンペーンにありがちな期間限定ポイントではなく、きちんと通常ポイントが付与されるため「いつの間にか付与されてたポイントが、いつの間にか消失してた!」といったトラブルも少ないでしょう。
基本料金0円のシンプルなプラン!
さて、後回しになってしまいましたが、楽天でんきの料金プランについても確認しておきましょう。楽天でんきでは一般家庭向けの「プランS」と主に業者向けの「プランM」「動力プラン」を用意しています。
一般家庭向けとなる「プランS」の内容は以下になります。
電力エリア | 基本料金 | 従量料金 |
---|---|---|
北海道電力エリア | 0円 | 30.0円/kWh |
東北電力エリア | 0円 | 26.5円/kWh |
東京電力エリア | 0円 | 26.5円/kWh |
中部電力エリア | 0円 | 26.5円/kWh |
北陸電力エリア | 0円 | 22.0円/kWh |
関西電力エリア | 0円 | 22.5円/kWh |
中国電力エリア | 0円 | 24.5円/kWh |
四国電力エリア | 0円 | 24.5円/kWh |
九州電力エリア | 0円 | 23.5円/kWh |
沖縄電力エリア | 0円 | 27.0円/kWh |
上記の通り、基本料金0円+従量料金一律のシンプルな料金プランになっています。従来の電力プランは契約アンペア数によって基本料金がかかっていました。たとえば、東京電力なら30A(アンペア)で858円、60Aで1,716円といった感じです。
しかし、エリアなら基本料金を支払う必要はありません。電気を使った分だけ料金を支払えばOKです。そのため、契約アンペア数が大きな人は基本料金をグッと節約できます。
また、従来の料金プランだと「1~120kWhは1kWhあたり20円」「121~300kWhは1kWhあたり30円」といったように、電気を使えば使うほど電気の単価が上がる仕組みでした。
その点、楽天でんきは電気の単価をエリアごとに固定しているため、電気を大量に使う家庭ほどお得になります。
ただ、エリアごとに料金が違うため「今までの電気代が〇円以上なら切り替えでお得になる!」と明確な数字は出しにくいですね。ぜひ一度、公式サイトの料金シミュレーションを試してほしいところです。
全国エリアに対応!
楽天でんきは北海道エリアから沖縄エリアまで、離島を除く全国エリアに対応しています。これ、実は珍しいことで、新電力会社の多くはどこかしらのエリアが抜けています。
特に「沖縄電力エリアを除く全国」といったケースが多いのですが、楽天でんきなら沖縄電力エリアもしっかりカバー。これも大きな評価ポイントのひとつと言えるでしょう。
違約金・解約金なし!
楽天でんきでは違約金・解約金を設けていません。契約して短期間でやめても特にデメリットはないため、気軽に契約できると思いますよ。ただ、キャンペーンポイントの付与には3ヶ月以上の契約期間が必要となります。
時間別の電気使用量を確認できる!
楽天でんきの公式サイトにある「マイページ」を使えば、30分ごとの電気使用量を確認できます。グラフで表示されるためパッと見でどの時間帯に電気を多く使ったか分かりますよ。
節電に役立つのはもちろんのこと、漏電などのチェックにも役立ちそうですね。
楽天でんきのデメリット
楽天でんきにもデメリットはあります。
電気をあまり使わない人は割高になる可能性あり
楽天でんきは基本料金0円+従量料金一律の分かりやすいプランが特徴です。
契約アンペア数が大きく基本料金が高い方や、電気使用量が多く従量料金が上がりがちだった方なら、切り替えで節約できる可能性は高いのです。しかし、逆に契約アンペア数が小さく電気をあまり使わない人だと切り替えで割高になってしまう恐れがあります。
簡単に言うと、一人暮らしの方なんかが怪しいですね。いくら解約金が無いからと言っても、切り替えには手続きが必要ですから、切り替え前には料金シミュレーションで本当に電気代が節約できるか試算しておくべきでしょう。
楽天カードが無いと貰えるポイントが減る
楽天カードの支払いであれば200円毎に3ポイント貯まるのに対し、楽天カードが無いと200円につき1ポイントしか付与されません。
200円につき1ポイントも大きいと言えば大きいのですが、その3倍も貰っている人がいると思うと損した気分になりますよね…。
楽天カードを所持していないと最大恩恵を受けられないのもデメリットのひとつと言えそうです。
とはいえ、楽天カードは無料で作成できます。これを機に作成しておくのもいいかもしれませんね。
料金プランが限られている
楽天でんきの一般家庭向けプランは「プランS」のみです。残念ながらオール電化向けのプランなどは用意されていません。
今後、サービスの拡大などでプランが増える可能性はありますが、今のところプランの少なさもデメリットのひとつと言えるでしょう。
支払い方法がクレジットカードのみ
楽天でんきは支払い方法がクレジットカードのみです。実は新電力会社は意外と「クレジットカードのみ」が多いのですが、コンビニ払いや振り込みが使えないのは人によっては痛手でしょう。
事前にアンペア数の変更が必要になる可能性あり
楽天でんきは現在のところ、契約アンペア数20A以下には対応していないようです。また、楽天でんきの注意事項を見ると「現在の契約容量と異なるお申し込みは受け付けておりません」となっており、20A以下の方が楽天でんきに申し込む場合は、一度、現在の電力会社に連絡して30A以上に変更してもらう必要があると思われます。
楽天でんきに切り替えてしまえば基本料金は0円ですが、30A以上に切り替えたのち、楽天でんきに切り替わるまでの期間はおそらくアンペアが上がった分の基本料金を支払わなくてはなりません。
楽天でんきの申し込みから利用開始までは2週間~1ヶ月半ですので、大きな出費になることは無いと思われますが、契約アンペア数が20A以下の方はこのことを頭に入れておいてください。
まとめ
楽天でんきは基本料金0円+従量料金一律に加え、電気代に応じて楽天スーパーポイントが貯まる特典つき。貯まった分のポイントは電気代の支払いに充てられますので、普段から楽天を使う方はもちろん、あまり楽天を使わない方にもおすすめですよ。
ただ、楽天カードを持っていないと付与ポイントが約1/3になってしまう点には気を付けましょう。また、電気使用量の少ない方だとむしろ割高になる恐れもありますので、事前にしっかり料金シミュレーションをしておきましょうね。