J:COM電力の口コミ評判から分かる本当のメリット&デメリット

jcom電力

ケーブルテレビで有名なJ:COMも電力自由化によって電力事業に参戦しています。その名も『J:COM電力』。そのまんまですね。

このページでは『J:COM電力』に加入するメリット・デメリットを紹介していきます。料金プランなどをなるべく分かりやすく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

J:COM電力とは?

J:COM電力とは、ケーブルテレビなどで有名なJ:COMが提供する新電力のことです。

既に契約世帯数は50万件を突破する人気の新電力で、J:COMと契約している方なら切り替えによってセット割引を受けられます。

また、料金プラン自体も従来のものより安めに設定されており、公式サイトのシミュレーションによれば、4人家族がJ:COM電力へ切り替えることで年間約6,696円もお得になるとのこと。

とはいえ、具体的なお得金額は家庭によって異なります。料金プランなどが気になる方は下記で解説しますので、ぜひ読んでみてください。

J:COM電力のメリット!

J:COM電力のメリットを紹介します。

電気代が最大10%割引になる!

一般的な電気代というのは、毎月固定の「基本料金」と電気の使用量に応じて決まる「従量料金」で構成されています。

J:COM電力はこのうち、従量料金を割引しています(基本料金は変わりません)。

従量料金は「~120kWhまで19.88円/kWh(1段階目)」「121~300kWhまで26.48円/kWh(2段階目)」「301kWh以上が30.57円/kWh(3段階目)」といったように、電気を使えば使うほど単価が上がっていく仕組みです(料金は東京電力の従量電灯B)。

J:COM電力では、下記のように段階ごとの割引率を設定しています。

J:COM電力の割引率
1段階(120kWhまで)0.5%割引
2段階(121~300kWh)0.5%割引
3段階(301kWh~)10%割引

※エリアによっては3段階目が281kWh~など、段階の切り替えタイミングが異なります。

つまり、大小あれ切り替えによって電気代を安くすることは可能です。ただ、月に301kWh以上電気を使う家庭でなければ、0.5~1%の割引しか受けられません。

そのため、J:COM電力は電気を多く使う家庭におすすめされることが多いですね。月に500kWhや600kWhなど電気を多く使う家庭であれば、301kWh以上の部分に適用される10%割引の恩恵をしっかり受けることができるでしょう。

オール電化向けのプランもある!

J:COM電力では新電力としては珍しくオール電化向けプランも用意しています。ようは夜間の電気代が安くなるプランですね。

用意されているプランの内容・種類はエリアによって異なりますが、全体に目を通してみると基本料や夜間料金は従来と同じで、昼間や朝晩の料金が0.5~3%ほど割引になるプランが多いように感じます。

オール電化向けプランを提供する新電力はそこまで多くありません。オール電化住宅に住んでいる方は候補のひとつに加えてみるのもいいでしょう。

セット割も用意されてる!

J:COM電力と言えばセット割も見逃せません。J:COM電力とテレビやインターネットなどをセット利用することで、月に300~500円の割引を受けられます(割引額はエリア・プランによって異なります)。

割引が適用される期間は戸建住宅で2年、集合住宅で1年となっており、総額1万2,000円の割引を受けることも可能です。

また、ガスもJ:COMに切り替えることで「ガスセット割」も受けられます。

クレジットカード&口座振替に対応!

J:COM電力はクレジットカード・口座振替での支払いに対応しています。特別に大きなメリットでもないのですが、新電力の場合はクレジットカードにしか対応していない会社も多いので、こちらもメリットとしてあげておきます。

有名企業のグループ会社!

J:COM(ジュピターテレコム)はKDDIと住友商事が共同運営する企業ですので、土台はしっかりしてると言えそうです。だからサービスが良質かと言えばそうとも限らないのですが、いきなり会社が無くなるようなことは滅多にないでしょう。

J:COM電力のデメリット

J:COM電力(ジェイコム電力)のデメリットも確認しておきましょう。

セット割りが無いとお得感が薄い

J:COM電力はJ:COM未加入でも申し込めますが、やはりセット割引がないと料金的にイマイチです。特に電気の使用量が少ない方だと0.5~1%くらいの割引しか受けられません。

電気をたくさん使う家庭であれば10%割引の恩恵をしっかり受けられるものの、それでもセット割なしだと他の新電力の方がお得だったりします。

特にJ:COMの他サービスを利用していない。そして利用予定もないのなら、他の電力会社も検討してみてください。

違約金・解約金がある

J:COM電力と他のサービスをセットで契約する場合、プランによって1~3年ほどの長期契約を結ぶこととなります。

この契約期間中に解約をしてしまうと違約金が発生してしまうので気を付けましょう。

違約金についてはプランや戸建て・集合住宅などで異なりますが、最低でも3,500円ほど。ものによっては3万5,000円もの違約金がかかるので十分に注意してください。

なお、J:COMのサービスを既に利用している人が、J:COM電力へ新たに申し込むと、その時点でJ:COMの他サービスも契約期間がリセットされてしまうようです。

J:COMに加入していて解約を考えている方は、こちらも十分に気を付けてください。

契約に手数料がかかる

J:COM電力は加入時に3,000円の契約事務手数料がかかります。電力会社の切り替えをしたことない人のために説明しておくと、新電力への切り替えで手数料が発生することは非常にまれです。多くの会社は契約手数料など設けていません。

つまり、J:COM電力への切り替えで年間1,000円の節約ができるとしても、契約事務手数料の分を取り戻すのに3年ほどかかってしまいます。切り替えの際には余計に3,000円かかることも頭に入れておきましょう。

請求書の発行にお金がかかる

J:COM電力の請求書や明細書を発行してもらうには150円の発行手数料がかかります。インターネット上のお客様情報ページから電気料金等を確認できますが、紙の請求書が欲しい方は気を付けてください。月に150円だと年間1,800円にもなり、電気代の節約金額をオーバーしてしまう恐れもあります。

J:COMがサービスを提供するエリアでしか利用できない

J:COM電力の提供エリアは、関東・関西・福岡・熊本・大分・下関・札幌・仙台となっています。基本はJ:COMのケーブルテレビなどを利用できる地域が対象となるため、一般的な新電力会社とは異なりエリアが細かく分かれていますね。

決して提供エリアが狭いとは言いませんが、全国エリアでない点は残念ポイント。上記のエリアに当てはまらない方はJ:COM電力を諦め、他社の新電力を検討してみましょう。

悪い評判が目立つ

J:COM電力はどうにも悪い評判が目立ちます。SNSなどを見てみると、「いつの間にかJ:COM電力に切り替えられていた」といった書き込みがちらほら…。

これが解約金のかからない電力会社ならまだしも(それでも勝手に切り替えるなんて言語道断ですが)J:COM電力はセットプランによって最大3万5,000円もの違約金がかかるのですから問題ですね。

今のところ報告はありませんが、もしかすると電気の契約時に他サービスにまで加入させられるパターンもあるかもしれません。J:COMからのおすすめで本ページを読んでいる方は、契約する前にしっかりと条件等を確認しておきましょう。

余談ですが、J:COM電力は公式ホームページも雑然としていて非常に見づらく、必要な情報を見つけるまで苦労することも少なくないです…。

まとめ

J:COM電力のメリット・デメリットはいかがでしたか?

J:COMの他サービスとセットにすることで大幅な割引を受けられることもあるため、J:COM電力も悪くはないと思います。

ただ、場合によっては多額の違約金がかかったり、「勝手に切り替えられた」などSNS上に悪い評判が多かったりと、どうにも手放しでおすすめできない不穏さがあるのも事実です。

J:COM電力を検討している方は、しっかりとセット割の条件や契約期間・違約金などについて確認しておきましょう。

また、J:COM電力はセット割を含めても極端にお得とは言いにくいです。他電力会社の方が安いことも少なくないので、ぜひ他社の料金シミュレーションとの比較もしてみてください。