Looopでんきの口コミ評判から分かる本当のメリット&デメリット

looopでんき

2016年の電力自由化以降、電気料金を見直して新電力へと切り替える人が非常に増えています。

そんな中でも特に人気が高く、2018年12月の時点で15万件の契約を突破したのが『Looop(ループ)でんき』です。

ただ、人気が高いからと言って誰にでもおすすめできるわけではありません。このページではLooopでんきのメリット・デメリットを紹介していきますので、これを参考に自分に合っているか判断してみてください。

Looopでんきとは?

Looopでんきは基本料金0円を特徴とした新電力会社です。従来の料金プランとは違い、電気を使った分だけ料金を支払うというシステムが好評を博し、2016年末時点では約3万件だった契約数を、2018年末までに15万件以上に伸ばしました。

なお、Looopでんきの「株式会社Looop」は2011年からある会社ですね。2011年4月に東日本大震災で甚大な被害を受けた石巻市・気仙沼市へ赴き、独立型ソーラー発電セットの無償設置を実施したことがきっかけで設立されたようです。

その後もフィリピン大型台風被災地へ独立型ソーラー発電セットの寄付などを行い、2016年から一般家庭向けに新電力の販売を開始しています。

Looopでんきのメリットは?

Looopでんきにどのようなメリットがあるか確認していきましょう。

基本料金が0円!

Looopでんきの大きなメリットといえば、なんといっても「基本料金0円」という部分でしょう。従来(東京電力など)の電気料金プランは基本的に「基本料金+使った分の電気代」という仕組みになっており、電気を使用しなかったとしても基本料金の支払いが必要でした。

しかし、Looopでんきなら使った分の電気代だけを支払えばOKです。そのため、別荘など電気をあまり使わない施設をLooopでんきへ切り替え、基本料金分を節約している方も多いようですね。

なお、今でこそ基本料金0円の新電力も増えていますが、電力自由化当初は非常に斬新だったもので、Looopでんきの料金プランはかなり話題になりました。

料金プランがシンプル!

Looopでんきは基本料金0円に加えて、従量料金一律を採用しています。従来は電気使用量が120kWhを超えると1kWhの値段が20円から25円にアップ、といった感じで、電気を使えば使うほど1kWhあたりの電気代が高くなっていました。

しかし、Looopでんきでは下記の通りエリアごとに1kWhあたりの値段を完全に固定しています。

エリア基本料金従量料金
北海道電力0円29.5円/kWh
東北電力0円26.4円/kWh
東京電力0円26.4円/kWh
中部電力0円26.4円/kWh
北陸電力0円21.3円/kWh
関西電力0円22.4円/kWh
中国電力0円24.4円/kWh
四国電力0円24.4円/kWh
九州電力0円23.4円/kWh

※すべて税込

たとえば、1ヶ月に300kWh使おうが、500kWh使おうが、東京電力エリアなら1kWhあたりの価格は26.4円です。つまり「使った電力量(kWh)×26.4円」でおおよその電気代が計算できるわけです。

正直、今までの電気代は電気使用量によって単価が変わったり、基本料金があったりと複雑なうえ計算が面倒でした。それを上記の通りシンプル化したからこそ、15万件以上もの契約を達成できたのでしょう。

違約金や解約金がない!

違約金・解約金が無いことをメリットにあげる方も多いですね。Looopでんきにも一応は1年の契約期間が存在するのですが、契約期間内に解約しても違約金等は発生しません。

そのため、Looopでんきへの切り替えでもし電気代が上がってしまったとしても、すぐに他の電力会社へ切り替えることができます。

携帯電話の2年縛りのように、電気の契約に期間や違約金を設けている会社も意外と多い中でこれは嬉しいですね。

提供エリアが幅広い!

Looopでんきは沖縄電力エリアを除く全国エリアに提供されています。新電力の提供エリアはまちまちですが、意外と一部の地域限定だったり、東日本・西日本のみといった会社も少なくありません。

沖縄県に住んでいる方には申し訳ないのですが、そうでなければ基本的にLooopでんきと契約することができます。これも大きなメリットのひとつと言えるでしょう。

【関東エリア限定】ガスとのセット割あり!

もともと、Looopでんきにはセット割り・まとめ割りが無いというデメリットが存在しました。しかし、2019年10月に都市ガスとのセット割りが登場したのです。その名も「Looopでんき+ガス」。そのまんまですね。

関東エリア限定になってしまいますが、「Looopでんき」と「Looopガス」の両方と契約することで、電気料金が2%割引になります。

また、ガス料金もLooopでんきらしくシンプルなもので、基本料金1,000円の従量料金128円と一律です。

公式サイトの試算によれば東京電力+東京ガスを個別に契約している人なら年間約7,380円。東京ガスのセット割りを利用している人でも年間約4,810円もの節約になるとのこと。

とはいえ、具体的な金額については電気・ガスに使用量によって異なりますので、気になる方はぜひ公式サイトのシミュレーターを利用してみてくださいね。

なお、先ほどLooopでんきにはセット割りが無かった、といったようなことを話しましたが、一応は太陽光発電システムを持っている方を対象とした「ソーラー割」などは存在します。ただ、対象者はかなり限られますね。

電気使用量の見える化サービスあり!

Looopでんきは公式サイトのマイページやスマホアプリで電気使用量の見える化サービスを提供しています。時間毎の電気使用量をチェックできるため、「〇時は電気代が高すぎるから少し暖房の温度を下げるか」といった感じで節約に役立てられます。

また、「電気代節約額チェッカー」といった機能があり、切り替え前の電力会社と比べて、どのくらいお得になったのかを表示してくれます。

ブレーカーが落ちにくい!

Looopでんきは基本料金0円であり、アンペア制を採用していません。その代わりに「実量制」という仕組みを採用しています。

実量制はアンペア制と違い、その建物の限界値まで同時に電気を使用できるため、ブレーカー落ちが滅多にありません。そのため、今まで頻繁なブレーカー落ちで悩んでいた方にもおすすめです。

【東京電力エリア限定】かけつけるーぷ

「かけつけるーぷ」は24時間365日いつでも電気のトラブルに対応してくれるサービスのことです。

東京電力エリア限定になりますが、Looopでんきへ加入していると、通常9,000~13,000円もかかる作業費が0円になります。

そうそう使う機会はないかもしれませんが、いざという時の保険的存在があるのは嬉しいですよね。

Looopでんきのデメリットは?

Looopでんきにはデメリットも存在します。

電気使用量が少ないとお得になりにくい

Looopでんきは基本料金0円+従量料金一律で人気の新電力ですが、誰でも必ずお得になるとは限りません。特に電気使用量が少ない1人暮らしの人などはお得になりにくい傾向にあります。

とはいえ、エリアによっては一人暮らしで電気使用量が少なくても十分お得になります。まずは公式サイトのシミュレーターを利用し、具体的にどのくらい料金が変わるのかチェックしてみましょう。

支払いがクレジットカードのみ

Looopでんきの支払いは残念ながらクレジットカードのみです。電気料金を安く設定するために支払い方法を限定しているようですが、コンビニ払い等ができないのは人によって痛手でしょう。

通販サイトでも利用できるためクレジットカードを1枚持っておくと便利かなとは思うのですが、Looopでんき契約のために作成するのはやや面倒でもありますね。

オール電化向けのプランがない

Looopでんきにはオール電化向けのプランが無いのもデメリットのひとつです。そもそもオール電化向けプランを用意している会社の方が少ないくらいなのですが、ガスを使用していない家庭だとやや契約しにくいかもしれません。

紙の検針票を貰えない

Looopでんきでは紙の請求書や検針票を発行していません。基本的に公式ホームページのマイページやスマホアプリなどからチェックすることになります。

もし紙で保存したい場合は自ら印刷する必要があります。過去の電気料金をファイリングしている人にとってはこれもデメリットになるでしょう。

会社の知名度がそこまでじゃない

Looopでんきも最近は知名度が上がってきましたが、やはり大手の企業に比べると認知度は低いですね。新電力には楽天やENEOSといった大手企業も参戦していますので、どうしても企業の知名度や規模で選びたい人は、そういった企業を選んだ方がいいかもしれません。

メールアドレス流出の不祥事あり

Looopでんきは2019年6月にメールアドレスの流出という不祥事を起こしています。簡単に説明すると、一斉送信先のメールアドレスがすべて見えてしまう状態になっていたようで、7,000件以上ものメールアドレスが流出しました。

なお、Looopでんきはこの件に対して、「1000円分のAmazonギフト券をメールで送付」といった対応をとっています。

大手企業でも個人情報を流出させることは珍しくありませんが、やはり信頼度は下がってしまいますね。

Looopでんきの電源構成は?

Looopでんきの電源構成は「FIT24.48%」「再エネ1.27%」「その他74.25%」です(2018年4月1日~2019年3月31日までの実績)。

FIT電気とは、再生可能エネルギー電源を用い、固定価格買取制度(FIT)により電気事業者に買い取られたものですから、約25.8%が再生可能エネルギーと言えそうです。

これは平均より多い数字と言われますが、「その他」の比率が高いのが気になるところ。もっと詳細を発表してほしい、といった意見もよく見られます。

まとめ

Looopでんきは基本料金0円+従量料金一律のシンプルな料金設定が魅力的な新電力です。電気使用量が多い家庭はもちろん、別荘など電気をほとんど使わない場所の契約にもおすすめですよ。

ただ、誰でも必ずお得になるわけではありません。まずは公式サイトの料金シミュレーターを使い、具体的にどのくらいお得になるのか。そもそも本当にお得になるのかを確認しておきましょう。

なお、Looopでんきの申込みは公式ホームページから簡単に行えます。よほどのことがなければ切り替えによる料金の発生もありませんし、解約金・違約金もかからないため気軽に申し込めるのではないでしょうか。