ENEOSでんきの口コミ評判から分かる本当のメリット&デメリット

eneosでんき

ガソリンスタンドで有名なENEOSも新電力事業に参戦しているのをご存知ですか?

その名も『ENEOSでんき』です。2016年の電力自由化が始まってすぐに一般家庭へと新電力の販売を開始。その知名度やお得なプランから、2019年10月時点で50万件を超える契約を達成しています。

このページではENEOSでんきの料金プランやメリット・デメリットなどについて解説していきますよ。

ENEOSでんきとは?

ENEOSでんきは、エネゴリくんで有名なENEOSの新電力です。

ENEOSの知名度や料金プランのお得さから「地域電力会社」→「ENEOSでんき」へと切り替える方も多く、2016年の電力自由化から徐々に契約数を伸ばし、2019年10月には契約世帯数50万件を突破しました。

そんなENEOSでんきは北海道から九州まで、30以上の発電施設を所有しており、天然ガスなど環境負荷が少ないエネルギーや、太陽光・風力といった再生可能エネルギーの活用にも取り組んでいます。

ENEOSでんきのエリア別料金プランを紹介!

ENEOSでんきは現在、東京電力エリア・関西電力エリア・中部電力エリア・東北電力エリアで利用できます。それぞれの料金プランがどうお得なのか見ていきましょう。

【東京電力エリア】東京Vプラン

東京電力エリアに提供される「東京Vプラン」は電気を使う家庭ほどお得になる料金プランです。

なぜ電気を使う家庭ほど安くなるかは、以下の従量料金を見てもらうのが早いでしょう。

電気使用量ENEOSでんき東京電力
~120kWh19.88円/kWh19.88円/kWh
121~300kWh24.54円/kWh26.48円/kWh
301kWh~26.22円/kWh30.57円/kWh

※ENEOSでんきの「東京Vプラン」の場合
※東京電力の「従量電灯B」の場合

電気というのは使用量に応じて1kWhあたりの価格が変動します(最近は使用量に関係なく一律のプランもありますが)。

上記の表から分かる通り、東京電力は月120kWhまでは1kWhあたり19.88円で済みますが、121kWh以上の部分は1kWhあたり26.48円に、301kWh以上の部分は1kWhあたり30.57円になってしまいます。

ENEOSでんきにおいても120kWhまでの単価は東京電力と変わりませんが、121kWh以上の単価が東京電力より大幅に抑えられています。つまり、月に121kWh以上使う家庭ならほぼ確実に電気料金が安くなるわけです。

なお、基本料金については東京電力の従量電灯B(従来の一般的なプラン)と変わりません。単純に121kWhからの電気代が安くなるイメージでOKです。

【関西電力エリア】関西Aプラン

関西電力エリアでは関西Aプラン・関西Bプランを提供していますが、一般家庭向けとなる関西Aプラン(従量電灯Aに相当)について解説します。

関西Aプランについては、関西電力の一般的なプランである従量電灯Aに比べ、最低料金・従量料金ともにENEOSでんきの方が安くなっています。簡単に言えば、切り替えによって電気代が高くなることはほぼほぼありません。

 ENEOSでんき東京電力
最低料金(最初の15kWhまで)285.00円341.02円
16~120kWh20.31円/kWh20.32円/kWh
121~300kWh23.99円/kWh25.80円/kWh
301kWh~26.80円/kWh29.29円/kWh

※ENEOSでんきの「関西Aプラン」の場合
※東京電力の「従量電灯A」の場合

電気使用量の多い家庭ほどお得ではありますが、これなら一人暮らしで電気使用量が少なくてもしっかりメリットを受けられますね。

【中部電力エリア】中部Bプラン

中部電力エリアでは中部Bプラン・中部Cプランを提供していますが、一般家庭向けである中部Bプラン(従量電灯Bに相当)について解説しましょう。

まず、基本料金については中部電力の従量電灯Bと変わりません。それでいて、以下の通り従量料金は全ての段階においてENEOSでんきの方がお得になっています。

電気使用量ENEOSでんき東京電力
~120kWh20.85円/kWh21.07円/kWh
121~300kWh24.77円/kWh25.54円/kWh
301kWh~26.49円/kWh28.49円/kWh

※ENEOSでんきの「中部Bプラン」の場合
※東京電力の「従量電灯B」の場合

つまり、関西電力エリアと同じで、電気使用量に関係なく切り替えでほぼ確実に節約できます。電気を多く使う家庭ほど節約額は上がっていきます。

【東北電力エリア】東北Bプラン

東北電力エリアでは東北Bプラン・東北Cプランを提供していますが、一般家庭向けである東北Bプラン(従量電灯Bに相当)について解説しましょう。

まず、他のエリアと同じく基本料金は東北電力の従量電灯Bと同額に設定されています。ただ、以下の通り従量料金がお得になっているため、切り替えでほぼ確実に節約できるでしょう。

電気使用量ENEOSでんき東京電力
~120kWh18.38円/kWh18.58円/kWh
121~300kWh24.43円/kWh25.33円/kWh
301kWh~27.23円/kWh29.28円/kWh

※ENEOSでんきの「東北Bプラン」の場合
※東京電力の「従量電灯B」の場合

120kWhまでだと単価にあまり差額がないものの、121kWhからは差額がそこそこ大きくなりますね。やはり電気を多く使う家庭ほどお得になります。

ENEOSでんきの年間お得額をチェック!

ここまでENEOSでんきの各プランについて説明しましたが、プラン内容だけ見ても実際にどのくらい節約できるかピンときませんよね。そこで、公式サイトに掲載された、切り替えによる年間節約金額目安を表にまとめてみました。

【東京電力エリア】

  • ひとり暮らし:-2,340円
  • 2~3人家族:-5,550円
  • 4人家族:-10,370円
  • 5人以上:-15,840円

【関西電力エリア】

  • ひとり暮らし:-2,900円
  • 2~3人家族:-5,520円
  • 4人家族:-8,560円
  • 5人以上:-11,770円

【中部電力エリア】

  • ひとり暮らし:-1,530円
  • 2~3人家族:-3,080円
  • 4人家族:-5,370円
  • 5人以上:-7,980円円

【東北電力エリア】

  • ひとり暮らし:-1,630円円
  • 2~3人家族:-3,360円
  • 4人家族:-5,660円
  • 5人以上:-8,350円円

※:-5,660円:-8,350円「ひとり暮らし=月平均200kWh」「2~3人家族=月平均300kWh」「4人家族=月平均400kWh」「5人以上=月平均500kWh」を想定した年間の節約金額目安です。
※2年契約を利用した場合の金額です。

ひとり暮らしだと逆に電気代が高くなってしまう新電力も少なくないのですが、ENEOSでんきなら一人暮らしでもしっかり恩恵を受けられそうですね。

次の項目では2年契約による割引やガソリン割引・ポイント付与など、お得な料金プラン以外のメリットを紹介していきます。

ENEOSでんきのメリット!

ENEOSでんきのメリットを紹介します。

2年契約でさらにお得!

ENEOSでんきでは「にねんとく2割」という、2年以上の利用を約束したうえで申し込むと「1~2年目の電気代が-0.2円/kWh」「3年目以降の電気代が-0.3円/kWh」になる仕組みを設けています。ようは携帯電話にありがちな2年契約ですね。

電気をよく使う家庭なら、この割引だけで年間1,000円以上の割引になることもあります。もしENEOSでんきを長く使うつもりなら利用してみるのもいいでしょう。

ただ、途中で解約すると手数料1,100円かかる点には気を付けてください。

ENEOSカード払いでガソリンが割引に!

ENEOSと言えばガソリンスタンドですよね。というわけで、ガソリンが割引になる仕組みも設けています。

ENEOSカード(C・P・S・NICOS)でENEOSでんきの料金を支払うと、ENEOSカードがもともと持っている割引に加え、さらに1円/Lの割引を受けられます(月に150Lまで)。

また、ENEOSカード(CB)やシナジーカードで支払う場合は、毎月の電気料金から100円の割引を受けられます。

ENEOSカードを所持している方は積極的に活用していくといいでしょう。また、もしENEOSカードを持っていなくても、ポイント優待・付与のサービスを受けられますよ。これについては次の項目で詳しく解説しましょう。

ENEOSカードがなくてもポイント優待・付与が受けられる!

ENEOSカードを所持していない人も、下記の特別提携カードの電気料金を支払えばポイント・マイルの優待を受けられます。

【特別提携カード】

  • ANAカード
  • ビューカード
  • ティーエスキュービックカード
  • レクサスカード
  • エポスカード
  • エムアイカード
  • dカード

また、ENEOSカードも上記の特別提携カードも持っていない方でも安心。なんと電気料金200円(税抜)ごとにTポイントが1ポイント貯まる仕組みも設けているのです。

なお、ENEOSカードによるガソリン割引、特別提携カードの優待、Tポイント付与のうち、利用できる特典は1つだけです。2つ以上の特典を併用することはできないため、ENEOSカードや特別提携カードが無いからと言って損をした気分にはなりにくいと思います。

2年契約でなければ違約金なし!

先ほど2年契約だと途中解約で1,100円の解約金が発生すると話しましたが、通常の契約であれば違約金・解約金はかかりません。途中で解約する可能性がありそうな人は、2年縛りを利用しない方がいいかもしれませんね。

時間ごとの電気使用量を確認できる!

ENEOSでんきの会員ページを利用すれば、日ごとや、30分ごとの電気使用量を確認できます。グラフはもちろん、一覧表でも確認できますので、節約や日々の記録に役立ててほしいですね。

日ごとや時間別の表示ができるため、「エアコンのつけっぱなしと、こまめに消すのでどっちがお得なのか?」といった実験もできますよ。

電気の駆け付けサービスあり!

「電気がつかない!」「コンセントが使えない!」「停電する!」といった電気のトラブルに、24時間365日電話対応してくれる駆け付けサービスも特典として用意されています。30分程度の作業であれば無料対応してくれますし、出張費もかかりません。

なお、年間3回までは電球交換にも無料対応してくれるそうです。電球交換は意外と億劫だったりしますし、何気に嬉しい特典ですよね。

クレジットカード&口座振替で支払える!

ENEOSでんきはクレジットカード・口座振替で支払えます。大手通販サイトなどに比べれば劣りますが、新電力は意外とクレジットカード払いしか対応していないことも多いため、これもひとつのメリットと言えるでしょう。

大手企業で安心感がある!

大手だから絶対に安心とは言い切れませんが、やはり知名度のある会社の方が安心して契約できると思いませんか?

実際「ENEOSなら安心そうだから」「名前の知らない会社は怖かったから」といった口コミも見られます。

オリンピック・パラリンピックの観戦チケットプレゼントキャンペーン実施中!

ENEOSでんきでは2019年11月25日~2020年1月10日まで「東京2020オリンピック・パラリンピック観戦チケットプレゼントキャンペーン」を実施しています。

150組300名様に水泳や陸上競技、体操などのチケットが抽選で当たりますので、興味のある方はこのチャンスに契約してみてはどうでしょうか?

ENEOSでんきのデメリット

ENEOSでんきにはいくつかデメリットもあります。契約前にこれも確認しておきましょう。

2年契約の中途解約には解約金がかかる

しつこいようですが、ENEOSでんきの2年契約を中途解約する場合は1,100円の解約金がかかります。1kWhあたり0.2円の割引は大きいものの、解約金の方が上回ってしまう恐れもありますので、ENEOSでんきを長く利用するかよく考えたうえで、2年縛りをつけるか決めましょう。

利用できるエリアが限られる

ENEOSでんきは現在のところ、東京電力エリア・関西電力エリア・中部電力エリア・東北電力エリアでしか利用できません。幅広いエリアで利用できる新電力も多い中、これはひとつのデメリットと言えるでしょう。

ただ、初めから4エリアに提供していたわけではなく、2019年4月に関西、9月に中部、11月に東北といった感じで徐々にエリア拡大をしていますので、今後、さらに提供エリアが増える可能性は十分にあります。

オール電化向けのプランが無い

残念ながらENEOSでんきにオール電化向けのプランはありません。ようは夜間の電気代が安くなるプランが存在しないわけですね。

オール電化住宅に住んでいる方は、オール電化向けプランを用意した電力会社を選んだ方がお得になる可能性が高いです。

まとめ

ENEOSでんきは地域電力に比べてお得な料金プランを提供するだけでなく、しっかりとガソリンが割引になる仕組みも設けており、中には切り替えで年間1万円以上の節約に成功している方もいるほどです。

公式サイトには具体的なお得金額が分かる料金シミュレーションが用意されていますので、興味のある方はぜひぜひ活用してみてくださいね!